今年の5月、三島由紀夫のSF作品と言われる「美しい星」が現代版に脚色されてスクリーンに蘇る。
ある日自分たちが地球外の生命体だと気がついて、地球を存亡の危機から救おうとして活動しだす家族の物語だ。
原作の三島作品は美しい文章でぶっ飛んだことを言う(いまでこそライトワーカーとか言う言葉もあるし、宇宙人の生まれ変わりっているらしいと聞くし。ただ、彼らはそのことを忘れているということだけど)。
半世紀前にそんなこと書いているってきっとどうかしちゃてるぜと思われたのだはないかなぁと思うのだがこの家族は大まじめにそれをやっている。
原作は家族全部が宇宙人だったはずだけど、映画ではお母さんのみ地球人らしい。
地球のことを異星人が救おうとする発想はどこからきているのだろう?
そして、地球滅亡を目論む異星人たちもいて、お互いに対決するのだが、結局人間の肉体というものを前に自分たちの日常が変わっていく。(崇高な地球存亡の危機を救うことが出来ない)
なんとも言えない終わり方をする。映画の中ではどんなふうに終わるのか、彼らは本当に異星人なのか?三島由紀夫はそうは書いていない。異星人だと思い込んだ地球人だろうか?
どんな映画のなっているのか、また原作の美しい文体もぜひ味わってほしい。
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