映画「八月の物語」

すでに9月だが、良かったので書く。

もともと映画好きである私。

でも近頃はずっと映画鑑賞などする暇がなく、連続ドラマは録画してみるということが好きでないのでTVをつけた時間にみるか、家族がとっているものを一緒にみることぐらいなので、最初から最後まで見続けることがほぼない。

この春の「おっさんずラブ」だけはしっかりとみることが出来た。私に放送時間をわすれさせなかったこの番組はだから凄いのだと思う。

実際このドラマにハマってから今シーズンもドラマのチェックをしたが今回は「dele」だけはみることが出来ると思ったが、今回の回を最後10分で思い出してTVをつけた訳で、やっぱり最初から見ることが私には難しい。(今期の内容でこれが一番面白い内容だと思う)


さて、今回のブログ内容はこんな私だが気に入った物語はある訳で、期待せずにみたものがたまたまとても良かったので紹介。


今をときめくディーン・フジオカの幻のデビュー作だそうだ。

せつない、、、、、これ一言の映画。

そのせつなさは初恋の切なさ。

振り返ると鮮明な青春の思い出。

そのせつなさには美しい思い出しかない、一番素敵なお話しなのだと思っていい。

誰もが一度は経験するであろう甘酸っぱい想い、汚れなき恋ごころといっていいだろう。

相手がディーン・フジオカという甘い王子様系イケメンであるのでなおさらな訳だ。

映像が美しく、流れるフェイ・ウォンの歌声。

フェイ・ウォンは大好きな「恋する惑星」(1980年代)の主題歌を歌い自らも出演している。

このころのフェイ・ウォンのアルバムは私も持っているのだが香港ムービーもウォン・カーウェイくらいしかみていないので、フェイ・ウォンがその後どのような音楽活動を行っていたのかしらなかった。

「八月の物語」(2006年)の出だしで懐かしいフェイ・ウォンの歌声が聞こえたので見たのだが期待しないでみて、見終わったあとに「せつねーなー」となった訳である。


そのせつなさの他に根底にある貧しさ。これは語られていないが彼らの関係に重要性を持っているのだと思う。それは話のところどころに言葉以外で語られている。

少しネタバレになるが主人公、玉意(ユイ)は父子家庭で身長が伸びた彼女に制服を新調する金もない。一方ディーンの役、平安(ピン・アン)。洋服仕立ての見習いをしている。母に仕送りもしている。

ある晩、玉意が父親に

「今日は他で泊まれ」

と家に入れて貰えないシーンがある。結局行く当てがなくてバイトをしている洋品店の前に立つのだが中で寝泊まりする平安に入れて貰う。

夏の暑い夜、冷房などなく眠れない。優しくうちわであおいでくれる平安。

「辛くても寝れば忘れられる」

平安は玉意が何もいわなくても何があったのかおおかた気がついているのだろう。

だから夏が終わる別れのシーンでも何も言わず別れる。

誠実な男なんだな、きっと。

貧しさがふたりを一緒にすることがなかった原因のひとつだと読むのは深読みだろうか?


結局平安はどちらをみていたのだろう?というのを最後でなんとなく匂わせながら終わる辺りも初恋感がある。

1時間ほどの小作品となっている。ディーン抜きだったとしても内容がいいから見て欲しい。

主題歌「紅豆」

映画にとってもあっていてさすがのフェイ・ウォン。


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